ホワイトハウスコックスからマニアックかつユニークな新しい革を使ったシリーズが登場しました。その革の名は、「ベイカーズ・ロシアンカーフ」。「*ロシアンカーフ」とは、革に興味がある人であれば一度は耳にした事があるであろう、現在では幻の革とされる希少革のことです。それを英国の老舗タンナー「J.& F.J.Baker & Co.Ltd」(以下ベイカー社)が研究に研究を重ね、可能な限り忠実に復刻した革が「ベイカーズ・ロシアンカーフ」です。ベイカー社はあの「ヴィンテージブライドルレザー」も生産している、ホワイトハウスコックスも認める折り紙つきの老舗タンナーです。そのベイカー社が手掛けた渾身の革ゆえに、その風合い、存在感には目を見張るものがあります。

*ロシアンカーフ

広大な白樺の森を持つロシアでしか作られていなかった「ロシアンカーフ」は、18世紀の帝政ロシアの時代よりロシアの重要な輸出品として西欧諸国に輸出されていた高級革です。その後に起こるロシア革命の前後の時期に、その製法の詳細が失伝したと言われており、未だにベールに包まれた部分も多いことから神秘的な存在とされています。ロシアンカーフは、白樺(バーチ)オイルを使用することで独特の芳香を持つことが特徴で、しなやかであり、耐久性に優れています。また、水や湿気に強く、バーチオイルの香りには防虫効果もあるとされています。また、ロシアンカーフ=トナカイの革と良く言われていますが、実際には牛革もあったことが確認されています。
有名な話が、1786年にイングランドの南岸沖で沈没した帆船「メッタ・カタリーナ号」のサルベージで、沈没から約200年後の1973年に発見され、その船内からは大量のロシアンカーフが見つかっています。海中から引き上げられた後、状態の良い一部のものは、塩抜きや乾燥などの再処理を施され、200年ぶりに蘇ったことで話題となりました。

「ベイカーズ・ロシアンカーフ」は、英国南西部で育てられたカーフを白樺(White Birch)、柳(willow)、樫(Oak)と3種類の樹皮を使用して、約4カ月かけてじっくりとなめしたベジタブルタンニングレザーです。その革の裏面から白樺のオイルをたっぷりと染み込ませてフィニッシングをします。大昔から白樺が多く生息するロシアで行われていた伝統的な工程で、しなやかでありながらも非常に頑丈で、耐久性と耐湿性に優れた革となります。また、バーチオイルの匂いには防虫効果も有るといわれています。この工程によってロシアンカーフ特有の白樺の芳香が生まれます。表面にはロシアンカーフのもうひとつの特徴でもあるダイヤ柄のクロスハッチ(cross hatch-網目)模様が付けられています。
展開モデルは、S7532、S7660、S8819、S2622となります。

S7532 COIN WALLET

S7660 3FOLD WALLET

S8819 LONG WALLET

S2622 LONG ZIP WALLET

『幻のロシアンカーフを復刻させることができるか?』

この幻の革の復刻ストーリーは、ベイカー社が馬具で有名なフランスの某高級ブランドから依頼されたことに始まります。ベイカー社は、ロシアンカーフについて様々な文献や資料を調べ上げ、さらに現存する実際のロシアンカーフを徹底的に分析し研究を重ねることで、なめしの方法やフィニッシュに使用するオイル、表面の編み目模様などを可能な限り再現しました。そうしてベイカー社によるロシアンカーフが復刻されました。

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