History of Crockett&Jones

08
Crockett&Jones社は、英国最高級靴の聖地ロンドン北西の都市、ノーザンプトンで、1879年にチャールズ・ジョーンズ氏と、その義理の兄弟ジェームズ・クロケット氏によって創業されました。丁寧な手仕事と、高いクオリティーの製品は、数ある英国のシューメーカーの中でも高い評判となり、その洗練されたエレガントなMen's&Ladies製品は、英国内に留まらず世界へと広まっていきました。世界中で、最も多く木型の種類を持つ靴メーカーとして、靴作りのデザインバリエーションや素材選びでは、大変優れたノウハウを持ち併せているということが、クロケット&ジョーンズの大きな特徴です。そして一足の靴を作り上げるのに、表革には上質なカーフや最高級のスウェ ードなど選りすぐられた素材を使用し、また底面は十分に吟味され、丁寧に一つひとつ手でカッティングされた底材など、約200パーツも用いられています。
06
また、製造工程では、一足作るのに約8週間を要するグッドイヤーウエルト方式の採用や、防水性を持たせたベルトショーン製法など、熟練した職人のみが成せる、伝統的な手作業の製法が受け継がれています。他のシューメーカーが機械による合理化を推し進める中、伝統的な靴作りの基本はそのままに、高いデザイン性と品質を併せ持った最高の靴を作り続けているのです。 そして4代目となるジョナサン・ジョーンズが指揮を執るようになってからもなお、ファミリービジネスによって受け継がれた伝統技術と手法は変わることがありません。数多くの工程を要して作られた靴は、一点の妥協も許さない彼のポリシーとも言えるでしょう。
03
05
その工程には機械が多く使用されていますが、実際は手作業が中心となっており、高品質な靴を作る為の些細な工程も省略しないために機械が使われています。  材料の品質や工場の管理、生産工程にも妥協することなく、その品質と技術を駆使して作られた靴は、多くの一流アパレルブランドにも提供されてるほどです。 近年では、そのOEM生産の経験を生かした自社ブランドの生産にも力を入れており、数々の代表的なシューズを作り上げています。 流行に左右されないデザイン、とは言っても時代を無視した製品を作るのではなく、市場のニーズを的確に把握し、新たなバリエーションを加えていくのです。それらの靴は、長い年月を積み重ね履き込む程に、味わい深い表情を見せてくれるでしょう。
02