フレームが福岡にオープンしたのが1999年。今年で26周年になります。これまで店舗の移転など様々なことがありましたが、基本的にはあまり変わらないお店だと思います。取り扱いブランドには変化もありましたが、クロケット＆ジョーンズ（以下C&J）とバーバリアンはオープン当時からの長いお付き合いになります。
昨年の秋、東京の青山に店舗がオープンする際、C&Jの1999年当時のカタログからハンドグレードのファーストコレクションを復活させたのも、C&J社と長くパートナーシップを築いてこられたからこそできた企画だと思っています。
このファーストコレクションに採用されていたのがLAST330。クラシックな英国靴らしいラストで、C&Jの最高峰ラインの魅力を初めて楽しむ方にもおすすめです。クラシックな英国調のスーツスタイルはもちろん、少しリラックス感のある上質なカジュアルスタイルに取り入れるのも今の気分。同じアイテムでも時代によって様々なスタイリングが楽しめるのもファッションの面白いところです。
そんな２６周年のフレームではC&Jの別注モデルをご用意しています。本来はエレガントでドレス感の強いアルバート・スリッパスタイルのスリッポンを、トゥの丸みが特徴的なLAST394を採用することでよりカジュアルなスタイルにも合わせやすく再構築したKENGINTON９。少し愛嬌も加わったフォルムでよりラフな印象になっており、個人的にも今一番愛用しているモデルです。
カラーはブラックのみですが、定番のカーフに加え今回のみグレインレザー、コードバン、パテントの4種類の革で展開。ミニマムなデザインだけに革の表情で印象が変わるコレクションになっています。
ペニーローファーやタッセルローファーとはまた違った魅力を持つKENGINTON９は普段のカジュアルスタイルから披露宴など華やかなシーンまで幅広く活躍してくれます。