MIZUMOTO
FUKUOKA STAFF

1976年生まれ。2001年「FRAME PHYSICAL」のオープニングスタッフとして入社。映画「グランブルー」に感化されて始めた短髪髭面を30年ほど続けているイメチェンできない二児の父。趣味は料理と古着。

じゃらづけ

update: September 09, 2025

FRAMEブログがリニューアルします。
FRAMEで最初にブログを始めたころはまだ20代だったと思いますが、それもむかぁ~しのお話で、今では直ぐ背後に50代が待ち構えています。そんなこんなですが、またお付き合いをお願いいたします。

さて、とあるファッション男性誌を読んでいると、バッグにチャームをじゃらじゃらとたくさんつける「じゃらづけ」が新しいスタンダードだという特集が目に留まった。確かに、通勤の電車では女子高生をはじめとする若い女性達がバッグにチャームを「じゃらづけ」している光景はよく見かけるし、中にはバッグの大きさにマッチしない、チャームというよりぬいぐるみをぶら下げている強者も珍しくない。我が家の小5と小2の息子ふたりも、(学校では禁止されているはずですが)ランドセルの目立たないところに人気キャラクターの小さなチャームをぶら下げている。だが、それもこれも女性と子供、一部の若い男性だからこそ許された特権だという認識でしたが、我々ベテランの域に達し始めた大人の男性でも許されるのでしょうか? あとからThreadsでボコボコに叩かれるのではないか?自分も「じゃらづけ」したい願望はあるものの、疑心暗鬼である。

そもそも、どうして人はバッグにチャームを付けたがるのか、チャームの起源は何なのか?最近、度々お世話になっているAI先生に質問をぶつけてみました。ChatGPTをはじめ、4つの生成AIを召喚すると、さすがはAI先生達。凄まじい勢いでチャームの起源から発展まで、事細かに返答してくれます。信憑性を精査する必要はありますが、我々からすると驚愕な時代になったものです。AI先生にもらった返答をざっくりとまとめると、チャームの起源は魔除けや宗教的な意味合いでアクセサリーとして身に着けていた古代エジプトやローマ時代まで遡るそうです。19世紀ヨーロッパではチャームをつけたブレスレットが流行し、時の女王から一般市民にまで愛用されていたとあり、20世紀に入ると、「お守り」的な存在から「ファッションの一部」として発展。バッグにつけるチャームとしての流行は1990年代からラグジュアリーブランドが仕掛けたチャームグッズをきっかけに人気に火が付き始め、それ以降、バッグ自体の個性化やカスタマイズの文化が浸透したとある。これらから推測できることは、人間は古来よりチャームと密接な関係にあり、共に文化を形成してきたことであり、これは都合の良い解釈かもしれないが、人間は根本的にチャームが大好きな生き物だということ。であれば、女性や子供、若者だけでなく、オジサンがバッグにチャームをじゃらじゃら付けたって全く問題ないはずです。

前置きが大変長くなりましたが、要は自分を納得させるエビデンスが欲しかっただけで、そうなってくるとオジサンも本気を出しやすいというものです。「じゃらづけ」するのは、この春から毎日にように使っている英国ブランド【BEORMA】のキャンバストート。英国製の真面目で無骨なトートバッグにひと添えの愛らしさとユーモアを足してやろうではありませんか、ということでセレクトしたのは【mojo】のアニマル型キーチャーム。このキャンバストートが持つどことないサファリテイストから真っ先に沸いたイメージが、リアルな動物フィギュアだったのでテーマは即決でした。動物フィギュアを作っているブランドはドイツの【Schleich シュライヒ】をはじめ、アメリカ、フランス、日本といくつか有名ブランドがあるのですが、バッグに付けるキーチャームタイプなら【mojoモジョ】が種類豊富。こなれた価格にどことなく愛嬌のある仕上げ、何よりバッグと同じ英国ブランドというのが決め手です。あとは、最もセンスが問われるどんな動物をセレクトするか。まずは、縦のラインを強調できる「キリン」、そしてわかりやすいディテールと横幅がボリューミーな「ゾウ」、個性的な模様がアクセントになる「シマウマ」、ヌケ感を出すブサかわな「サイ」、と完璧なチョイスのつもりでしたが、まさかの「サイ」と「ゾウ」で色が被るミス。井之頭五郎風にいうなら「ダブってしまった。。。」である。痛恨ミスはあれど、あえての草食動物しばりという平穏感あふれるチョイスで「じゃらづけ」の完成です。実は、すでに別バージョンで恐竜チャームもあって、気が向いたときに使い分けていますが、その話はまた別の機会に。

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