クロケット&ジョーンズが採用しているグッドイヤーウェルト製法は、高品質な靴作りにおける伝統的な技術であり、耐久性と快適性を兼ね備えています。この製法の主な工程と特徴を詳しく解説いたします。
「グッドイヤー・ウエルテッド製法」とは英国靴の聖地と言われるノーザンプトンで盛んに用いられた製法です。クロケット&ジョーンズでも高品質の素材を使用し、卓越した職人によってその技術を今に受け継いでいます。 ウェルト(細革)とインサイドソールに付けられたリブでアッパーレザーとライニングレザーを挟み込んで縫うことで、ソールの張り替えが容易に出来るので、お手入れをしっかりとすれば、永くお使い頂くことが出来ます。 主に以下のような特徴が挙げられます。
耐久性:複雑な縫製により、靴全体の強度が高まります。
修理の容易さ:アウトソールが摩耗しても、ウェルトを介して新しいソールに交換でき、靴の寿命を延ばせます。
快適性:コルクの中物が足の形に馴染み、個々の足にフィットした履き心地を提供します。
グッドイヤー・ウェルト製法は、もともとハンドソーンウェルテッドが発展したもので、機械による量産を可能にした技術です。 その製法とは、「リブ」というインソールに接着したテープとアッパーレザー、ライニングレザー、ウエルトをすくい縫いした後、 ミッドソールにコルクなどを詰め、ウエルトという細革とアウトソールを本縫いする複式縫いするのです。
ミッドソールにコルクを十分に詰めることで、長時間履いていても疲れにくく、 また履き込むうちに自分の足の形にインサイドソールが馴染み、最高のフィット感が得られます。 また、アウトソールとウェルトをコバ部分で縫い合わせているので、 コバの出し縫いを解けば、アウトソール交換が可能です。
クロケット&ジョーンズでは、熟練の職人がこれらの工程を丁寧に行い、高品質な靴を製造しています。この伝統的な製法により、長年にわたり快適に履き続けることができる靴が生み出されています。
デザインに基づいて革のパターンを作成し、高品質な革を正確に裁断します。
裁断された革を縫い合わせてアッパー(靴の甲部分)を形成します。
アッパーを木型(ラスト)に被せ、形状を整えます。
インソールに取り付けられたリブとアッパー、ライニング、ウェルト(細革)をすくい縫いします。
ウェルトとインソールの間の空間にコルクを詰め、履き心地を向上させます。
アウトソールをウェルトに縫い付け、靴底を完成させます。
靴全体を磨き、最終的な仕上げを行います。