Last Guide

Last Guide

クロケット&ジョーンズ

履き心地を極める伝統のラスト

ラストは靴の心臓部ともいえる存在。理想的なフィッティングと美しいシルエットを生み出すために、決して妥協が許されない要素です。熟練の靴職人が求める機能性とデザイン性を兼ね備えたラストこそが、最高の一足を生み出します。クロケット&ジョーンズは、100年以上にわたるラスト製造の経験を活かし、ノーザンプトンの工房で新しいラストを一つひとつ丁寧に開発・適応させてきました。世界中の主要市場で成長を続けるブランドとして、その豊富なラスト・セレクションは国際的にも高く評価されています。

以下の「ラスト・ガイド」は、各ラストの特徴やフィット感を理解するための参考資料ですが、最適なフィッティングを得るためには、当店での試着が最も確実な方法です。経験豊富なスタッフと相談しながら、足のサイズを測り、実際に靴を履くことで、自分に最適なサイズや幅を見極めることができます。
現在FRAMEで展開されているラストのラインナップは以下の通りです。あくまでフィッティングの目安としてご活用ください。

LAST 210

ラスト210は、第二次世界大戦時に将校用の軍靴に使われていたミリタリーラストです。懐古的なフォルムで、ぽってりとした深さのあるラウンドトゥにやや短めのノーズというクラシックな顔立ちです。一般的なドレスシューズに見られるシャープでエレガントな印象は抑えめで、ボリューミーなラウンドトゥによる愛嬌のあるフォルムが際立ちます。

LAST 224

時を超えた名作ラスト

ラスト224は、クラシックなミディアム・ラウンド・トゥを採用し、つま先に程よいゆとりを持たせながらも洗練されたシルエットが特徴です。1953年誕生以来、時代を超えて愛され続ける卓越したフィット感を提供します。当時では先進的だった非対称ラスト(甲部分がより自然な形状)により、抜群のバランスと汎用性を持ち、さまざまな足型に適応します。70年以上経った今も使用され続ける時代を超えたデザインです。

LAST 232

ラスト232は、1950年代にカントリーウォーキングシューズ向けに開発されたラストです。つま先はゆとりを持たせたラウンドトゥで、つまずき難く、歩行をスムーズに促すためにトゥスプリングが高めに設計されています。

LAST292

ラスト292は、【MORETON(モールトン)】のみに使用されているエクスクルーシブルのラストです。80年代にフランスの高級靴ブランドで人気を博したエプロンフロントシューズの為に開発されました。ややショートノーズで幅広で甲高なフォルムです。

LAST330

ハンドグレードコレクション発足当時、最初にリリースされた木型。丸過ぎず長過ぎないノーズは現代的でありながらクラシックな佇まいを感じさせます。古き良き英国靴のフォルムに程良くモダンなテイストが加味されています。

LAST 341

汎用性に優れた英国クラシック

ラスト341はミディアムラウンドトゥを採用したC&Jのメインコレクションの代表的ラストで、人気のチェルシーブーツ「CHELSEA 14」で展開されています。"長すぎず、丸すぎない"計算されたフォルムにより、英国らしいエレガンスと実用性を両立。絶妙なバランス設計でフォーマルからカジュアルまで幅広く適応できる万能さが魅力です。多くの愛用者から「完璧なバランス」と評される、ブランドで特に広く採用されているラストです。

LAST 348

ラスト348は、汎用性が高くフィット感に優れたクロケット&ジョーンズのメインコレクション木型です。ロングノーズで滑らかな曲線を描くスクエアトゥが特徴で、ブランドの近年開発した木型の中でも最重要のひとつです。2012年公開の『スカイフォール』から3作品にわたってジェームズ・ボンド(007)が着用したことで世界的に認知され、「007に選ばれた木型」として人気を博しています。

LAST 365

ワイドフィットの名作

ラスト365は、クロケット&ジョーンズのメインコレクションに属する幅広のラウンドトゥラストです。ブランドの中で最もゆったりとしたフィット感を提供し、特にフォアパート(前足部)とヒールに余裕を持たせた設計が特徴です。ハイレグブーツに適した快適な履き心地で、長時間歩行にも対応する実用性を誇ります。2012年の映画『007 スカイフォール』のラストシーンで使用された「アイラ」モデルによって一躍脚光を浴び、ブランドの地位を確立しました。

LAST 367

日本市場向けに進化した英国クラシック

ラスト367は伝統的な英国オックスフォードの美しさを引き継ぎながら、洗練されたフォルムを持つソフトスクエアトゥのラストです。日本市場向けに開発され、名作ラスト337を基にしつつより自然で履きやすい設計にアップデートしています。フォアパート(前足部)は337を踏襲し、バックパート(かかと周り)は363を採用することで前後のバランスを最適化。「クリップドヒール」やバックパーツの改良により、フィット感と安定性も向上しています。

LAST 375

フィット感を追求したミディアムラウンドトゥ

ラスト375は、クロケット&ジョーンズのミディアムラウンドトゥラスト。名作325をベースに、トゥの深さを増し、ヒール部分をスリム化・クリッピングを強化することで、より洗練されたフィット感を実現。特にローファー向けに開発され、325の特徴を活かしつつも足に馴染みやすい設計となっている325のローファー専用バージョンといえます。

LAST 376

軽快な履き心地を追求したローファー専用ラスト

ラスト376はクロケット&ジョーンズのメインコレクションに属する「ハイウォール」ラウンドトゥのラストです。ローファー専用として設計され、特にアンラインド(裏地なし)ローファーに最適なフィット感を提供します。ラスト314をベースにした改良版で、つま先形状は314と同様ながら、バックパーツをスリム化してかかとのホールド感を向上させ、ヒールのクリッピングを強化した脱げにくい構造が特徴です。紐靴より難しいローファーのフィット感を追求した「履き心地の良さ」を重視したラストです。

LAST 378

重厚感と現代的デザインを融合

ラスト378は、クロケット&ジョーンズのメインコレクションに属する、重厚なラウンドトゥと深めのトゥボックスが特徴のラストです。足幅の広い方にも適した設計で、前足部にゆとりを持たせつつ、バックパートにはしっかりフィットする新設計のヒールカップを採用しています。オーバーサイズのフットウェア・ムーブメントに対応して開発され、クラシックなシルエットながらもコンテンポラリーなスタイルを演出できる、ボリューム感のあるシューズやブーツに最適なラストです。

LAST 379

クラシックオックスフォードの理想形

ラスト379はクロケット&ジョーンズのメインコレクションに属するクラシカルなラウンドトゥのラストです。長年愛されてきたラスト236のトゥシェイプを受け継ぎつつ、全体のフィット感を向上させたアップデート版として開発されました。トラディショナルなラウンドトゥながら洗練されたフォーマルな佇まいが特徴で、ジョイント、コーン、ウェスト、ヒールのフィット感を最適化し、バックパーツを一新してより優れたホールド感を実現した、ビジネスオックスフォード用に最適な設計のラストです。

LAST 391

現代的フィット感を備えたローファー専用ラスト

ラスト391はクロケット&ジョーンズのメインコレクションに属するローファー専用ラストで、「ハイウォール」ラウンドトゥとスリムなバックパーツを備えています。ラスト314や376をベースにしつつ、よりフィット感を向上させた設計です。特にヴァンプ(甲)が短めに調整されたスタイリッシュなシルエットで、甲がやや低めの方向けのフィット感を実現。最新の「ヒールクリッピング」技術でかかとのホールド感を強化し、ローファー特有の抜けやすさを軽減した安定した履き心地を提供します。

LAST 394

時代を超えて磨かれた、最高峰のフィットバランス

第二次世界大戦時、C&Jは英国軍が将校向けに支給していたオフィサーシューズを生産していた歴史を持ちます。当時、そのオフィサーシューズには、やや短めのノーズに厚みのあるつま先、しっかりと丸みを効かせたラウンドトゥを持つ【ミリタリーラスト210】が使われていました。2024年、新たにリリースされた【ラスト394】は、つま先周辺を含む前方のフォルムはミリタリーラスト210をそのまま同じに踏襲し、ヒールカップ(踵部)をややタイトに絞って踵のフィットを向上させたアップデートモデルです。 ミリタリーラストの魅力であるぽってりとした膨らみを持たせたラウンドトゥや懐古的なフォルムは継承しつつ、履いた時のフィット感は現代的にアレンジされています。

LAST617

洗練と実用性を兼ね備えたウィメンズラスト

ラスト617は、クロケット&ジョーンズの ウィメンズ・コレクション における代表的なラストで、ソフトアーモンドトゥのエレガントなフォルム を特徴としています。細長いトゥシェイプが、洗練されたシルエットを生み出し、シンプルながらもスタイリッシュな印象を与えます。このラストはスタイルによって異なる表情を持つ点も魅力のひとつです。その汎用性の高さから、2012年以来、ウィメンズ・コレクションで最も広く採用されているラストとなっています。

LAST620