福岡にあるFUJITO直営店。
FUJITOとFSB(FUJITOSKATEBOARDING)のフルラインナップを展開しています。また、国内外のブランドもFUJITOのフィルターを通してセレクトしています。
1975年長崎県生まれ
福岡市で古着店スタッフ、デニムジーンズブランド等を経て2002年にジーンズを中心としたメンズブランド“FUJITO”を立ち上げる。職人の手による丁寧な物作りを活かした飽きのこないシンプルなコレクションを展開しており、その全てが西日本を中心とした国内生産となっています。2015年より海外での展開もスタート。
― お疲れ様です!先月はブレンドマーケットでもお世話になりました。(藤戸さんは太宰府天満宮内で開催される物販イベント『BLEND MARKET』主催メンバーでもあります)。このコンテンツでは昨年春に続いて2回目のゲストとなります。よろしくお願いいたします。
藤戸:お疲れ~す。今日は楽しみにしとるよ。
― さて、今日は英国最古のシープスキンファクトリー「オーウェンバリー」を持ってきました。シープスキンジャケットとベストを使っていただこうかと。
以前から藤戸さんはシープスキンジャケットがお好きだという噂を小耳にはさんだので、これは藤戸さんにオファーするしかないなと。
藤戸:ムートンは大好物よ(笑)。さっそく見せてもらおうかね。(製品をチェックしながら)これはいいねぇ~あのブランドのGジャン型!みんなが好きな形やね。
まずは、ムートンベストを使ってみました。リバーシブルということでしたが、スエード面を表に使って、アウターベストだということでしたので、FUJITOが今季提案している太畝コーデュロイのセットアップを合わせてみました。ベストの下に着ている「クルーザージャケット」はワークブランドがオイルドコットンで作っていたようなモデルからサンプリングしています。パンツは同素材を用いた、ややゆったりとしたフィットをもつ「ワイドスラックス」で、8ウェールのコーデュロイが秋冬らしさを出しています。あまり野暮ったくならないように都会的な色合わせを意識しました。上下を同じブラックでまとめて、ベストはネイビーを選ぶことでブラックとのグラデーションが感じられるようにしました。マットなムートンと起毛したコーデユロイによる素材感のコントラストも楽しめるので、ダークトーンのコーディネートですがこのコントラストがアクセントになるのではないでしょうか。靴は起毛感を揃えて、ブラックのチャッカーブーツを合わせました。インナーには淡いピンクチェックのコットンネルのシャツで少しだけ色を添えています。このムートンベストはアームホールが広くとってあるので、このようなアウターの上からでもレイヤリングがしやすいし、着丈が絶妙で、ジャケットと重ねた時の着丈のバランスも良いですね。
次は、FUJITOのデニムのセットアップを使った男くさいコーディネイトです。イギリスのカントリーサイドのファーマーをイメージしてみました。インには程良くフェードしたデニムの「カウボーイジャケット」を着て、カバーオールタイプのムートンジャケットを合わせています。ムートンのライトブラウンとフェードしたインディゴの色の相性が非常に良いですね。男くさいとはいっても、街で着るにはもっさりとし過ぎたくないので、足元にはクロケット&ジョーンズの洗練されたモカ縫いのシューズを選んでシュッとしたシルエットを見せています。デニムジャケットの下にチラリと見え隠れしているのは、ロンT感覚で着ることができるコットンニットです。デニムジャケットとデニムパンツのステッチカラーを拾って、淡いオレンジカラーを選びました。
鮮やかな赤いチェックのCPOジャケットをメインにブラックムートンのベストを合わせました。フェードしたブラックデニムのパンツはブーツカットタイプで、膝から裾までがほぼ真っ直ぐに落ちたシルエットになっています。足元はこのシルエットと相性の良さそうなクロケット&ジョーンズのサイドゴアブーツです。モノトーンの中に明るめのチェックが映える洗練された印象ですね。暑過ぎず、車に乗る方にもちょうど良いコーディネートを意識していて、着丈の具合も車に乗った時に邪魔にならない絶妙な丈感にまとめていています。ドアtoドアで過ごされる方には最適ではないでしょうか。CPOのシャギーした起毛感とムートンの素材感がリンクしているのでまとまってみえると思います。そして、ジャケットのインナーには入荷したばかりの『Directors』別注のバーバリアンです。ヘビーウエイトコットンを使ったクルーネックシャツをカラー別注させてもらいました。デザインの肝であるセンターストライプにはFUJITOのブランドカラーであるFUJITO BLUEに近いくすんだ淡いブルーを選んでいます。
― このバーバリアンは『Directors』限定モデルになります。FRAMEでは購入できないのでご注意ください(笑)。
モノトーンのコーディネートを組んでみました。イメージはイギリスの若いギャング。FUJITOのウール素材を使ったトラックスーツをセットアップで着て、足元はアディダスのスケーターシューズ、そこに本来なら蚤の市で買ったような古着のムートンを着たりするところを、表革風な艶感のあるムートンジャケットを合わせてみました。少しだけ不良の匂いとストリートの香りがするのではないでしょうか。インナーにはコットンのタートルネックを着ています。このムートンジャケットは前身丈と後身丈で落差があるので、それを生かして少しだけ後ろに抜いた感じで着てもらいました。
― 印象ががらりと変わりましたね。ただ、ギャングや不良が全く似合わないモデルですみません(笑)
次はデニムジャケット型のムートンを使います。ブラウンのムートン、これは革の表情が面白いですね。パンツはゆったりとしたシルエットのホワイトのダブルニーペインターパンツで、ボリュームのあるトップスとのバランスをとっています。足元はトップスの革の色と表情に類似したラフアウトスエードのチャッカーブーツを合わせました。インナーにはピンストライプの生地を使った英国軍をモチーフにしたバンドカラーのオフィサーシャツにシェットランドウールのニットを重ねています。英国製ムートンJKTにシェットランドウール、英国軍オフィサーシャツ、英国ブーツと、ざっくりですが英国縛りでまとめました。ジャケットが重厚感あるので、インナーとボトムスを明るくして軽さを見せています。またペインターパンツの生地が柔らかいのでリラックスした感じも出ていますね。先ほど、このジャケットはアイスランド産のシープと聞いたけど、他のものより内側の毛足が長いですね。キレイ目にまとめるとムートンのボアのゴージャス感も落ち着いて見えるのではないでしょうか。
最後になります。ムートンはGジャンタイプのネイビーです。ネイビーの色をはっきりと際立たせたいのでブラックのダブルニーペインターパンツにブラックスエードの靴と下半身はブラックで統一しました。インナーはモヘアを使ったVネックセーターです。編み立てた後に職人が起毛加工していてふわふわとしたシャギーな毛並みです。ミックス調のグレイッシュなパープルカラーで、インナーに少しだけ明るい色を持ってくることで軽い雰囲気に仕上げてみました。ムートンジャケットも見た目に反して軽いので、パンツ、ニットも柔らかくて軽い素材を選ぶことで楽な着心地を意識しています。わがままボディにも嬉しいリラックスしたコーディネートです(笑)。
― 本日はありがとうございました。当初の予定よりも多く、6パターンもコーディネートを組んでいただきました。実際に「オーウェンバリー」を試していただいて、いかがでしたか?
藤戸:そうやね~、やっぱり軽くて暖かいというのは機能性として魅力的よね。凄く贅沢な素材だけど、なるだけ、そういう贅沢な感じに見えないように着ると楽しいんじゃないかな。今回色々と組ませてもらいましたが、意外に幅広いコーディネートが楽しめるブランドだなって思いました。
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