革靴において、アッパーとは足を覆う表面部分の革を呼ぶ名称として使われ、
様々な素材が用いられています。
大分類として、牛革のスムースレザー、スエード、その他となります。
スムースレザーは、革の表面が滑らか(smooth)で、毛羽立っていないものです。
そして、今回のお題は、スエード。しかも普通のスエードではなく、
Rough-Out Suede(ラフアウト・スエード)についてです。

ワックス加工が施されたスエードは、耐久性と耐水性を兼ね備えた
クロケット&ジョーンズ社において、もっともカジュアルとされる素材です。
しかしながら、この魅力溢れる素材に心惹かれ、最新の靴となりました。

ジョンロブが、昔にコテージラインをつくり、素晴らしいモデルを世に送り出したように。
エドワードグリーンが、デラプレ・レザー(オイルド・レザー)から
ユタ・カーフ(デラプレ・レザーの型押し)に移行し、ロンドン・グレインへと発展させ、
直近のコレクションでは、ワックスド・スエードを打ち出しています。
ワックス加工の程度の差はありますが、大きな流れを感じます。

エドワードグリーンのデラプレやユタが出た際には、ヨーロッパ諸国と日本のお客様との大きな差を感じました。
今でこそ、似た素材を用いている靴ブランドは、増えていますが、当時の売行きは芳しくありませんでした。でも、個人的にはユタ・カーフは当時から大好きで、今でも好んで履いています。
クロケットアンドジョーンズにおいては、このラフアウト・スエードを用いたモデルの人気はすごく、売れています。
ロンドンのお店も、バーミンガムのお店の店長からもお墨付きを頂きました。
そして、今、見つけた最新で最高な1足が、
CROCKETT&JONESが作る出すラフアウト・スエードの
モデル名:MOLTON (モルトン)

タフでありながら、カジュアルすぎないルックス。
その上、このスクエアートゥに、ノッチド・ウェルトは、男心を擽る、
自己満足度を上げる仕様です。(個人的に)
つま先から、甲にかけての立ち上がりは、低く抑えられており、甲周りの
フィット感を感じて頂けます。
手に取った時の靴を見る印象と履いた時の受ける印象は大きく変わりました。
もちろん、良い意味で。
また、変化を楽しめる素材でもある事が、大きなポイントです。
どのように変化するのか、そしてどのように手入れをして、育てていこうかと
楽しみで仕方ありません。
みんな大好き、ラフアウト・スエード。
えっ。
好き嫌いは、誰にでもあります。
でも、一度手に取って見て欲しい素材の靴です。
モデル名:MOLTON
素材:Rough-Out Suede
カラー:Dark Brown / Black*
ソール:Dainite
Black Rough-Out Suedeは、青山店限定の取扱いとなります。
青山店の1周年を祝う1足です。
これからの季節にも大活躍させます。
BORBOUR(バブアー)、OWEN BARRY、レザージャケット、ピーコート。
今なら、チョア・ジャケットに合わせて履きこなしたいです。
茶も欲しい・・・。
あ、バブアーは英国ではバーバーと呼ばれていますので、ご注意ください。
英国でみるバーバーとぬかるんだ地面に合わせたゴム長は、格別です。
散歩の後は、名店へ。








