今回は個人的にも入荷を心待ちにしていたホワイトハウスコックスのベルトを紹介します。新しいデザインのバックルを採用したメッシュベルト「P2477」です。
まず、目に留まる特徴的なバックルは、乗馬時に足を乗せる馬具「鐙(あぶみ」)」を倣ってデザインされたもの。有名なメゾンブランドでも鐙をデザインソースとしたパーツが度々見られますが、やはり馬具メーカーをルーツに持つホワイトハウスコックスだからこその説得力がありますね。バックル先端の穴は何に使うのか不思議に思われるかもしれませんが、これはただの飾り穴で、本来は、鞍(くら)から鐙を吊り下げる為の革帯を通す穴です。バックルのフォルムはスクエアではなく、先端に向かってテーパードしています。このおかげでバックルが小振りに見えて、過剰に主張しすぎない点も気に入っているポイントですね。メッシュの編み方は定番のP1127やP2274とも異なり、編み籠のような「バスケット・ウィーブ」という手法が使われています。編み方が細かく複雑なので、少々手間が掛かる職人泣かせなところがありますが、印象は柔らかで上品な印象があります。定番メッシュベルトを持っている方でもまた違った雰囲気が楽しめると思うので是非お試しください。